自然栽培への取り組み
2012年、松江市西忌部町空山にあるリンゴ畑の管理をはじめたことがきっかけで自然栽培への取り組みがスタートしました。
農薬と肥料を使わずにリンゴを育てるこの農法は、あらゆる自然の理を学ぶことを必要とし、万人が出来る物ではない、とても厳しい農法でした。
何度も失敗していくなかで、答えは自然の中に必ずあることがだんだんと理解できるようになりました。
まだまだ完成にはいたりませんが、自然の恵みから学び、商品として販売できるようになるまで取りくんでいきます。
八雲山麹との出会い
2021年、空山リンゴ畑周辺の森林から野生の麹を発見してから2年後の2023年。空山と同じような自然環境の八雲山で調査をはじめました。八雲山は雲南市と松江市の境目にあり、須我神社の奥宮が中腹に鎮座します。
スサノオ命が八岐大蛇を退治した後にお宮を建てた場所であることから、ヤシオリの酒で使用した麹の末裔が生息しているかもしれないとの期待もあり、許可を頂いて8月の初旬に1週間かけて調査を行いました。
空山の宝
空山には様々な自然の恵みが自生しています。
標高400mの山頂近くの工房のまわりには
モミジイチゴや、クマイチゴ、冬イチゴなどの野いちご。
鬼ぐるみ、山椒、山栗。
春のタラの芽、イタドリ、クロモジなど。
リンゴだけを見ていた頃には気づかずにいましたが、麹を探して山歩きをしているときに、すこしづつ学んで分かるようになると、あるわあるわ、まるで用意をされていたようにたくさんの宝が出てきました。
この自然の恵みを旬の製品として出荷できるよう準備しております。